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陸上設備型フラップゲート式防潮堤技術「neo RiSe」を実物大モデルで体験できる「Hitz 防災ソリューションラボラトリー」にお邪魔しました。(取材日:H27年8月6日)

 平成27年9月15日より3日間、タイ・バンコクにて当センターが開催した初の海外新技術セミナー
“Seminar on Japanese Construction Technology in Thailand 2015”。その初日、日立造船㈱による陸上設備型フラップゲート式防潮堤技術「neo RiSe」のプレゼンテーションが行われた。
 筆者は、その技術の概要を把握するため、さかのぼる8月6日に日立造船㈱の堺工場にお邪魔し、その技術を見学させていただいた。

 お邪魔した堺工場内には、「neo RiSe」が見学できる施設、「Hitz 防災ソリューションラボラトリー(略称:Hitz防災ラボ)」が常設されている。敷地面積750m2を有する本格的な施設である。

 NEO RISEは、従来からある浮体式起伏ゲートの技術を転用し、無動力で、かつ人為操作を必要とせずに立ち上げることができる防潮堤である。陸閘ゲートだけでなく、工場やビルなどの施設の入り口に洪水対策としても適用できる。

 Hitz防災ラボには、工場の入り口を模した施設、ビルの入り口を模した施設、および地下鉄の入り口を模した施設があり、それぞれに「neo RiSe」が搭載されている。

 Hitz防災ラボの驚く点は、実際の洪水を体感できることにある。 洪水時における「neo RiSe」の作動状況を動画にてご確認いただきたい。水がグレーチング部に入り込むと同時に、ゲートがゆっくり立ち上がっていく。※画面をクリックすれば、動画が起動します。

 こちらが満水状態の写真である。右の写真にあるとおり、地下鉄の入り口も水の流入をしっかりと防いでいる。
 話しが少し脱線するが、筆者が訪タイした際、偶然宿泊しているホテル近辺一帯がスコールにより浸水し、地下にあるスーパーマーケットが冠水、1週間休業になってしまった。バンコクには地下鉄も走り、洪水から守るべき工場もたくさんある。この技術は、きっとタイで役立つであろう。

 左の動画をご確認いただきたい。今度は排水され水がなくなっていく様子だが、ゲートが重みで突然倒れることなく、ゆっくりと元の位置に格納されていく。手足を挟む恐れも少なく、安全だ。
 この動きの秘密はカウンターウェイトにある。(右写真赤丸部) 詳しい説明はweb上では省略するので、興味のある方は、是非技術開発者に問い合わせてほしい。※左側の画面をクリックすれば、動画が起動します。

 このHitz防災ラボは一般の方でも見学可能だそうだ。また、施設外にはトラック搭載型の「neo RiSe」デモンストレーション機(写真)が置いてあり、要望があれば訪問デモも行うとのことである。一度下記に連絡してみてはいかがか。
 筆者もチャンスがあれば、タイの関係者をお連れしたいと考えている。

 日立造船㈱ 社会インフラ事業本部 鉄鋼・防災営業部 海洋・防災部
 担当 水野 雅敏 TEL:03-6404-0166 


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