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一般財団法人先端建設技術センター WEB記事

鉛直、斜め、水平方向の地盤改良も!「WinBLADE工法」を取材しました。(取材日:H27年9月8日)

 2011年3月の東日本大震災では、関東地方でも埋め立て地の多くで液状化が発生し、問題となった。
 日特建設㈱では、都市部の狭隘なエリアで地下埋設物を避け地盤改良が可能な「WinBLADE工法」を大成建設㈱と共同で開発した。
 今回、日特建設㈱中央機材センター(埼玉県久喜市)にお伺いして、本工法について話を聞いた。

 WinBLADE工法は、所定の深度までケーシングで掘削を行い、所定の深度まで達したら、攪拌翼を広げ、セメントミルクと現地盤を攪拌混合しながら改良体を造成する工法である。
 ベースマシンには、グラウンドアンカーを施工する時に使用する汎用のクローラタイプのロータリーパーカッションドリルを用い、鉛直方向だけでなく、斜め方向にも水平方向にも対応できる様にしている。

 ケーシングを継ぎ足しながら所定の深度まで掘るため、機械の高さ以上にならないので、橋梁下等の上空制限がある現場への適用も可能だ。

 所定の深度まで掘削したら、ケーシング内に攪拌翼を挿入し、攪拌翼を広げて底部から上部へ向かって改良を行う。攪拌翼を引き抜きながら、効率よく土と改良材を攪拌できる様に羽の上部にはギザギザを設けてある。この技術の特徴である折畳み可能な攪拌翼は、日特建設㈱が元々保有していたグラウンドアンカー技術を応用して開発したそうだ。

 改良端部を確実に施工するため、攪拌翼が180度に開かないとセメントミルクが出ないようになっている。この仕組みを開発するのに最も苦労したそうだ。
 改良後、圧力を抜きケーシングの中に攪拌翼を格納してケーシングを引き上げる。
 掘削途中に地下埋設物があっても、圧を抜いて攪拌翼を閉じれば、地下埋設物を避けて地盤改良を行うことができる。

 本工法には、攪拌時の現地盤と固化材の混合具合を管理する専用制御システム(FRP制御システム)が搭載されている。
 この特許を取得しているシステムは、地盤改良時の攪拌翼の回転数、フィード速度、1m3当りのセメントミルクの吐出量を常時管理でき、均一で安定した造成ができる。

 WinBLADE工法による改良形態については、先の地震で甚大な被害を受けた浦安市で浚渫土層、沖積砂層を対象として造成実験を行っており、良好な結果が得られている。

 今後、日特建設㈱では、液状化の対策技術として、WinBLADE工法を積極的に広めていくとともに、NETISへの登録も進めていくそうだ。
 今回、あいにくの雨でしたが、快く取材に協力して頂いた日特建設㈱の職員の方々に、この場を借りて心よりお礼申し上げます。
 WinBLADE工法が広く普及することを願っております。
(写真左より、筆者、佐藤氏、青木氏、佐藤氏、松浦氏、三上氏)


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