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一般財団法人先端建設技術センター WEB記事

タイでも情報化施工を!MC(マシンコントロール)の普及に汗をかく日本企業の取り組みを取材しました。(取材日:H27年7月3日)

 訪れたのは、タイの首都・バンコク都より南東に車で1時間半程走ったところに位置するチョンブリー県にある西尾レントオール株式会社の重機ヤードである。
最初に目にしたのは広大な敷地にある重機の整備工場と今回の取材対象となる2DMCのグレーダーである。西尾レントオール株式会社では、タイの方に実際に情報化施工を体験してもらうため、ヤード内にテストコースを作っている。

デモンストーレーションを前に、オフィス内で2DMCの概要とタイでの普及状況やタイの方の反応について話を伺った。説明を頂いたのは、西尾レントオール株式会社マネージングディレクターの武石 修 氏(写真中央)と株式会社トプコン 小林 雅佳 氏(写真左)の二人である。


(説明資料より抜粋)

 2DMC自体は日本のものと同様で、重機本体はタイにあるものを利用し、その重機に対しコントロールパネル、傾斜センサー等をこちらのヤードで取り付け、タイの地元の建設会社に貸し出している。ポジショニングレーザーを設置する場所、また高さの基準となるベンチマーク点については、地元の建設会社が準備する事を基本とし、導入にあたっては、マシンの操作指導に加え、ポジショニングレーザーの設置の指導も行っている。


(説明資料より抜粋)

 タイの建設事情として、投資額に対して技術者の数が不足していることがあげられる。また、タイの建設工事では、モーターグレーダー自体は多く利用されていることから、その点で、2DMCへの建設会社の関心は高い。 また、彼らは、現在3DMCにも関心を寄せている。そのニーズにも応えるべく、既に3DMCの機材も導入している。あとは、いかに、その良さを彼らに分かって貰うかが、今後のキーである。

次に試験ヤードに移り、実際のシステムについて説明を頂いた。道路表層面の高さ管理をするためにポジショニングレーザーの設定を行う(写真左:調整を終えた小林氏)。次に、重機に取り付けた受光部で、正しく情報を受け取っているか確認する(写真右)。

 設定が完了したら、重機に乗り込み、コントロールパネルの画面説明を頂いた。パネルでは、排水横断勾配を設定するだけである。
 あとは、設計路面高に合わせ、自動的にブレードが動くので、オペレーターは重機を動かすだけである。

 受光部は、コックピットから見える位置にあり、仕上がり路面高まで高いか、低いかを矢印で表示している(写真左)。
 設計値に達したら中央のフラットのラインが点滅し、オペレータに知らせてくれる(写真右)。

さらに、仕上がり路面高を確認するために、ディテクターを使用する(写真左:説明を受ける森下技術調査部長)。これは、外部にいる技術者が仕上げ高を確認するもので、ポジショニングレーザーから受光し、設計範囲内に収まっているか、数値で確認できる(写真右)。

最後に動画にて実際の稼働状況について確認頂きたい。さほど、難しい操作をしていないことがご理解頂けるはずだ。実際にタイの建設会社に説明しているものをお借りした。興味のある方は、是非、タイの西尾レントオール株式会社のテストコースに行ってみてはどうだろうか。
※画面をクリックすれば、グレーダーの動きを動画にて確認できます。

西尾レントオール株式会社と株式会社トプコンのタッグで、今後、タイにおける情報化施工が普及するよう、これからも周知活動に努めていくそうである。
炎天下、説明を頂いた武石様を始め、職員の方々に、この場を借りて心よりお礼申し上げます。

(写真左より、当社石丸編集長、岡本氏、小林氏、武石氏、当社森下技術調査部長、筆者)

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