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一般財団法人先端建設技術センター WEB記事

評価促進技術「ブランチブロック工法」とその発展型「ガンロック工法」を取材しました。 (取材日:H27年4月27日)

 山口県の西部、美祢市にある「キッコウ・ジャパン(株)」。一見するとのどかな雰囲気の会社だが、敷地内に入ってすぐに目にしたのは、多くの見慣れない形状のコンクリート構造物と山積みにされた石である。これが、今年度、国土交通省より評価促進技術に選定された「ブランチブロック工法(CG-050005-V)」である。



 開発部屋とも言うべき建屋に通され、1台のディスプレーとパソコンが設置されていた。
右より代表取締役 吉村 隆顕氏、大内 光徳氏、設計部長 木原 敬次氏である。早速、ブランチブロック工法の概要を説明して頂いた。



 「ブランチブロック工法」は、幹(支柱)から枝(ブランチ)が延びた形状をしたコンクリート構造物であり、開発当時、吉村社長が、樹木の根っこから発想して開発を始めた。
その後、数度の改良を行い、途中、学識者の助言を貰いながら試行錯誤を繰り返し、現在の形状に落ち着いた。

※画面をクリックすれば、動画にてブランチブロックの詳細を確認できます。



これが実際の施工状況の動画(右側)だが、ご覧のとおり、バックホーで床掘をし、そのままブランチブロックを設置、その間に大小さまざまな石を詰めていく。これを連続的に配置すれば、ハニカム状の一体の構造物となり、これが不思議なことに強固な構造物となる。河川護岸、法面補強等、用途はさまざまである。

※画面をクリックすれば、実際の施工状況を動画にて確認できます。



ブランチブロック工法は、海外でも利用実績があり、台湾の復旧工事で採用された。
現地では、施工手順等を3次元モデルで説明し、地元技術者とのコミュニケーションを図りながら大規模な構造物を完成させた。

※画面をクリックすれば、台湾でも使用された3次元モデルによる施工手順(左)と台湾での施工状況(右)を動画にて確認できます。



 次に、ブランチブロックの発展型「ガンロック工法」である。 ガンロックは、格子の形状の面を持ったコンクリート構造物である。 ブランチブロックが木の枝の様に3本伸びているのに対し、ガンロックは、四角形の形状の構造物であり、格子上に配置し、一体型の擁壁をなす工法である。ガンロックは、施工性の向上と擁壁としての強度の向上を目的に開発をしたとのことだ。



ブランチブロック工法に比べ、安定性に優れているため、より高く積み上げることができ、勾配を立てることもできるそうだ。さらにより大型のブロックを制作し積み上げることができることから、防潮堤護岸等での利用も期待できる。



今後は、新たに「グリパック」と言うガンロックのアタッチメント版も並行して開発を進め、NETIS申請、建設技術審査証明等の取得も含め、公共事業に貢献できる技術開発を行っていくとのことだ。今後の取り組みにも期待したい。



ブランチブロックの開発経緯等については、次号の技術情報誌「NETISプラス」に掲載予定です。



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