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一般財団法人先端建設技術センター WEB記事

自律航行型無人飛行体X100の活用方法の紹介~陸前高田市の震災復興事業の現場にお邪魔しました。~ (取材日:H26年1月27日)

 トランクケースに納められている物体は、ジオサーフ㈱の自律航行型無人飛行体"X100"。
あらかじめ設定したルートをこの飛行体が自動で飛び回り、広範囲の写真を撮影してオルソ画像(歪み・傾きを補正し、座標値を付与した画像)およびDSM(航空測量から生成される樹木等含む3Dデータ)を作成する技術である。

 この技術を現場管理に活用している事例があると聞き、取材させていただいた。
場所は陸前高田市。左写真の"希望のかけ橋※1"がマスコミにも取り上げられた、清水建設JV※2が管理する大規模土地造成現場である。(写真はH26年1月27日取材時点)
 サイト内には、かの有名な「奇跡の一本松」の姿も見ることができる。(右写真)
 ※1:掘削土砂運搬用のベルトコンベアを渡河させるための仮設橋梁である。  ※2:清水・西松・青木あすなろ・オリエンタルコンサルタンツ・国際航業JV

 この現場では、右のような23m3級重ダンプにて毎日2万m3もの土砂が移動する。エリアが広いため、トランシットによる通常の測量では1週間近くかかり、コストもかかる上に、測量時にも土砂の切り盛りが続くため正確性に欠けてしまう。
そこで、自律航行型無人飛行体"X100"を活用して、そこから得た情報をもとに土量進捗管理を行うことにしたそうである。

 この飛行体、実際持ってみるとかなり軽い。黒い部分は発泡スチロールでできており、表面を炭素繊維シートで補強したものである。(左上下写真)
 早速フライト準備に入る。まずはマニュアルに基づき、30分程度の時間を掛け入念に機体等のチェック。(右写真)

 左写真は、折りたたみ式のカタパルトが入ったバック。コンパクトで軽い。ハンドルを使って、よく自転車の荷台で使用するようなゴムヒモをキリキリと巻き、テンションを与えていく。(中央写真)
 最後は飛行体を設置させて準備完了。簡単そうである。(右写真)

 左動画は発射の状況である。カタパルトのゴムと、尾翼にある小さなプロペラを推進力に勢いよく飛んで行く。
右動画は、現場で入力した風の情報等をもとに、決められたルートを旋回しながら飛んでいる状況。
バッテリーの関係上約40分弱まで飛び回り、今回の取材時フライトでは540枚もの写真を撮影した。
※画面をクリックすれば、動画が起動します。

 左動画は、データを取得して無事指定位置に帰還してきた飛行体の様子である。
 右写真は取得データを合成して作成したオルソ画像。3次元データとして作成されているため、これで土量を算出することが可能だそうである。(高さの誤差は±5cm程度)
※画面をクリックすれば、動画が起動します。

 清水建設JV運土調整担当の下島 恒二氏。(左写真)偶然だが、趣味がラジコン飛行機とおっしゃっていた。
 右写真は、フライトを担当するジオサーフ㈱の小路丸 未来氏。
 聞くところによると、この技術はさらに改良されているらしい。いつか講習を受けて自分で飛ばしてみたい。

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